クルド難民デニスさんとあゆむ会 Walk with Kurdish Refugee Deniz

私たちは、入管施設に長期収容されたうえに入管職員の暴行を受け、自殺未遂を繰り返すようになったトルコ出身のクルド難民、デニスさんが安心して日本で暮らせるよう手助けしたい、と集まった友人、知人の市民グループです。

クルド難民デニスさんとあゆむ会 ニュースレター Vol.1 No.2(第 4 版) 2022 年 10 月 16 日発行

クルド難民デニスさん支援情報

PDF版 ダウンロード

 デニスさん暴行事件国賠訴訟

 次回 11 11 日(金)13:15 東京地裁 818 法廷
(※10 月 28 日(金)から変更になりましたのでご注意ください)
次々回 12 1 日(木)13:20 東京地裁 818 法廷
2019 年に東日本入国管理センター(牛久入管)内でデニスさんが入管職員から受けた集団暴行事件の裁判です。次回の裁判では、法務省側が申請した証人として警備官 A と看守責任者の 2 人、及び弁護団側が申請した証人 1人が証言。次々回はデニスさん本人が証言をします。ぜひ傍聴にお越しください。傍聴整理券の配布はありません。直接、法廷にお越し下さい。

「入管収容は国際法違反」訴訟

クルド人難民デニスさんとイラン人難民サファリさんが裁判を始めました

次回 12 月 20 日(火)10:00 東京地裁 415 法廷
ぜひ傍聴にお越しください!弁護団自由権規約の解釈について弁論を準備します!!

 10 月 4 日の第 4 回口頭弁論期日には 40 人近くの傍聴者が集まりほぼ満席に。裁判当日は傍聴整理券の配布などはありません。開始時間までに直接4階の法廷に行けば入れます。いつも学生さんなど多くの若い方々が参加して下さいます。奮ってご参加を!

 ■詳しくは CALL4 の web サイトをご覧下さい!■

進捗 「日本の入管収容は国際人権法違反」訴訟 
第 4 回口頭弁論期日(2022 年 10 月 4 日)
弁護団による裁判の報告が掲載されています。
https://www.call4.jp/search.php?type=action&run=true&items_id_PAL
%5B0%5D=match+comp&items_id=I0000096

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 トルコ国籍のクルド人、初の難民認定

デニズさんではありませんが、あるトルコ国籍のクルド人難民男性が日本で初めて難民認定され、8月9日、難民認定証明書の交付を受けました。私たちクルド難民支援者にとって悲願ともいえる歴史的な出来事で、今後、より多くのクルド難民申請者が認定されることを願ってやみません。クルド難民支援 4 団体による声明を出しましたので、ぜひご覧下さい。

 トルコ国籍クルド人の初難民認定についての声明

 私たちは日本での保護を求めるクルド難民申請者を支援する市民団体です。この度、トルコ国籍クルド難民申請者が初めて日本で難民認定されたことを受け、声明を発表し
ます。

 トルコ政府からの迫害を逃れ、日本に初めてクルド難民がやってきてから 30 年が経とうとしています。今、ようやく難民性が認められ、1 人の方が難民認定され、保護を
得られたことを、とても喜ばしく、歓迎します。 

 しかし、ここまで辿り着くまでに、あまりにも多くの時間が費やされたことを私たちは指摘します。

 現在、トルコ国籍のクルド人は日本に 2,000 人ほどいると言われています。多くが難民申請を行なっていますが、これまで難民として認められた人は一人もいませんでした。退去強制令書を出され、トルコに帰国することを強いられた人も大勢います。しかしトルコはクルド人にとって安全な国ではなく、根強い差別や弾圧が続いていることは国際的には周知の事実です。

 日本は国連の難民条約に加入しており、難民を保護する義務を負っています。それにもかかわらず日本政府は難民の定義を厳格に解釈することで認定の幅を狭めており、日
本で難民申請をしてもほとんどの人が不認定となっています。特に、トルコ国籍のクルド人については、友好国であるトルコ政府との関係維持を優先し、迫害の事実から目を
背け、クルド人を保護しないばかりか、あまつさえ迫害の待つトルコへの帰国を強制し続けてきました。

 私たちはこれまで、日本で暮らすクルド人たちの苦しみの声を間近で聞き、苦難を見続けてきました。ある人は帰国の恐怖や日本での不安定な暮らしに絶望し、自ら命を絶ってしまいました。また、ある人は入管収容施設に長期間収容され、ガンの発症によって激痛が生じていたにもかかわらず、適切な医療を受けられずにガンが悪化し、転移しました。日本人と結婚したにもかかわらず、在留資格を得ることができず、先の見えない不安な日々を送っている人、幼少の頃に日本にやって来たり、日本で生まれたりして、日本の学校で教育を受けたにもかかわらず、仮放免であるために進学や就職もままならず将来を描けずにいる子どもたちも増えています。

 その全ての原因は、日本が保護するべきクルド人難民を保護せず、帰国を強いていることに起因します。

 今回の難民認定を大いに歓迎します。しかし、この男性一人だけを難民認定しても、事態は全く改善しないことは明らかです。ましてや、認定を出す一方で、今秋提出予定
の「入管法改正案」によって申請者を選別し、強制送還を促進することは断じて許されません。より多くのトルコ国籍クルド難民を難民認定し、日本で適切に保護することを
私たちは望みます。

2022 年 8 月 9 日

賛同団体(五十音順)

クルド人難民 M さんを支援する会

クルド難民デニスさんとあゆむ会

クルドを知る会

在日クルド人と共に

●参考記事 (特集ワイド)トルコ国籍のクルド人、初の難民認定 不合理な構造、変える契機に毎日新聞 2022 年 08 月 17 日 

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デニスさんはどんな人?

クルド難民デニスさんとあゆむ会」について 本会共同代表 福島尚文

 私たちは、入管施設に長期収容されたうえに入管職員の暴行を受け、現在は仮放免中のトルコ国籍のクルド難民男性、デニスさん(43)が安心して日本で暮らせるよう手
助けしたいと集まった友人、知人の市民グループです。難民申請者であるデニスさんへの在留特別許可と就労許可を求める署名運動を続けています。
 デニスさんは、母国トルコでクルド民族の出自であることを理由に不当な迫害を受けたため、2007年に来日、難民申請し、11年には日本人女性と結婚しました。しかし難民認定は現在まで拒否され続け、国外退去・強制送還対象者にされています。 入管に拘束され約5年間収容されるなか、入管職員や医師らの非人道的な対応などから、不眠や頭痛などを訴え抑うつPTSD などさまざまな病名と診断され、自殺未遂を繰り返すようになり、今も通院治療を続けています。仮放免中で健康保険がないため、医療費の本人負担が10割以上かかることもありますが、医療費を得るために働くことすら許されていないので、生活・医療は日本人の妻の収入に全面的に頼らざるを得ず、常に困窮している状態です。
 そのような日々の生活で健康状態も決して全面回復に至っていないデニスさんに必要とされる緊急的な医療の費用や可能なら生活費のごく一部だけでも手助けしたい、との思いがあります。昨年3月に私たちが「あゆむ会」を立ち上げたのは、仮放免後に多量の薬を飲んで再び自殺を図った後で、「(精神科の)専門病院で入院治療をしなければ、また必ず自殺未遂をする」とのデニスさんの悲痛な訴えを聞き、入院治療費が1日3万円ほどかかることが分かったため、緊急な支援カンパ金集めをする必要性に迫られたためでした。

 デニスさんの近況などは、このニュースレターで逐次お伝えしますが、入管職員らによる暴行事件の後、国家賠償訴訟を起こし、今年1月もイラン人男性と共同原告として国賠訴訟を提起しています。
 私たち「あゆむ会」の当面の任務は署名とカンパ金集め裁判支援、いつも通院している場所でない病院への同行など、日常生活上の支援です。居住地から県境を越えて人に会ったり、買い物したりなどするためには、いちいち入管で許可を得なければならないなど、様々な不自由が課せられており、身近に友人を持つことも重要なテーマです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 [東京新聞 2022 年 8 月 23 日夕刊

 いつか、妻に贈り物を 流転を生きる 

トルコ×日本 クルド人在留特別許可求める闘い

 デニスさんのロングインタビュー掲載!トルコでどのような恐怖を味わったのか、なぜ日本に来たのか、保護を求めてやってきた日本でどのような困難を強いられているの
かなど、これまでの経緯が非常によく分かるとても良い記事です。ぜひ図書館などでご覧下さい!

 掲載紙 8/18 熊本日日新聞、8/12 中日新聞、8/11 高知新聞、8/15信濃毎日新聞(夕刊)、8/23 東京新聞(夕刊)、8/17 茨城新聞愛媛新聞8/10 山形新聞

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月刊望星 9 月号 特集「民度・イン・ジャパン その 3——「移民大国」の排他的体質」

国連の作業部会は入管収容を「自由権規約に違反」と見ている“移民大国ニッポン”の鉄格子なき牢獄  高橋幸春(こちらで読めます:https://www.brasilnippou.com/2022/220825-41colonia.html

不法滞在、偽装難民という先入観と偏見――個人の時間」と「国家の時間」のあいだ スティーブン・マキンタヤ

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●映画「ワタシタチハニンゲンダ!」

横浜シネマリンにて 10 月 22 日から上映!(終映日未定)

10 月 23 日 12 時 5 分からの上映回の終了後、高賛侑監督の舞台挨拶あり。

 デニスさんも出演している、日本の外国人差別の歴史を描く映画「ワタシタチハニンゲンダ!」(高賛侑 監督)。アップリンク吉祥寺での上映は、連日満席となり、大盛況でした!

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新発売! 

●書籍「入管問題とは何か―終わらない〈密室の人権侵害〉」

明石書店、2,640 円(税込)鈴木江理子、児玉晃一(編著)ほか。Amazon の在日
外国人・残留孤児カテゴリ でベストセラー1位獲得!クルド難民デニスさんが受け
た過酷な収容や職員から受けた集団暴行についても記されています。来春の臨時国
会で、再提出が予想される政府の「入管法改正案」。再び始まるであろう攻防の前
に、ぜひ多くの方にお読み頂きたい一冊です!

 

●新刊 「彼女はなぜ、この国で 入管に奪われたいのちと尊厳」

(和田 浩明 著 毎日新聞入管難民問題取材班 著)定価 1,980 円(税込)

入管施設で非業の死を強いられたスリランカ人女性。事件の克明な記録と、
支援者・若者・弁護士・政治家らによる究明の努力を描く。

「第8章 長期収容の痛み」で、デニスさんの裁判について触れられています!
http://www.otsukishoten.co.jp/book/b609955.html

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クルド難民デニスさんとあゆむ会 Walk with Kurdish Refugee Deniz

デニスさん支援についての最新情報はこちらをご覧下さい。
https://www.facebook.com/walkwithDeniz
連絡先 共同代表 福島尚文(OB 記者) E-mail: naofuku1973@yahoo.co.jp
携帯番号: 090-9316-5003

寄付のおねがい

デニスさんの入院費や生きるために必要な生活費などのカンパを募っております。
【カンパ振込先】ゆうちょ銀行 店名 〇一八(ゼロイチハチ)
口座番号 0049017 口座名 フクシマ ナオフミ

クルド難民デニスさんとあゆむ会 ニュースレター Vol.1 No.2(第 4 版) 2022 年 10 月 16 日発行

クルド難民デニスさん支援情報

PDF版 ダウンロード

 デニスさん暴行事件国賠訴訟

 次回 11 11 日(金)13:15 東京地裁 818 法廷
(※10 月 28 日(金)から変更になりましたのでご注意ください)
次々回 12 1 日(木)13:20 東京地裁 818 法廷
2019 年に東日本入国管理センター(牛久入管)内でデニスさんが入管職員から受けた集団暴行事件の裁判です。次回の裁判では、法務省側が申請した証人として警備官 A と看守責任者の 2 人、及び弁護団側が申請した証人 1人が証言。次々回はデニスさん本人が証言をします。ぜひ傍聴にお越しください。傍聴整理券の配布はありません。直接、法廷にお越し下さい。

「入管収容は国際法違反」訴訟

クルド人難民デニスさんとイラン人難民サファリさんが裁判を始めました

次回 12 月 20 日(火)10:00 東京地裁 415 法廷
ぜひ傍聴にお越しください!弁護団自由権規約の解釈について弁論を準備します!!

 10 月 4 日の第 4 回口頭弁論期日には 40 人近くの傍聴者が集まりほぼ満席に。裁判当日は傍聴整理券の配布などはありません。開始時間までに直接4階の法廷に行けば入れます。いつも学生さんなど多くの若い方々が参加して下さいます。奮ってご参加を!

 ■詳しくは CALL4 の web サイトをご覧下さい!■

進捗 「日本の入管収容は国際人権法違反」訴訟 
第 4 回口頭弁論期日(2022 年 10 月 4 日)
弁護団による裁判の報告が掲載されています。
https://www.call4.jp/search.php?type=action&run=true&items_id_PAL
%5B0%5D=match+comp&items_id=I0000096

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 トルコ国籍のクルド人、初の難民認定

デニズさんではありませんが、あるトルコ国籍のクルド人難民男性が日本で初めて難民認定され、8月9日、難民認定証明書の交付を受けました。私たちクルド難民支援者にとって悲願ともいえる歴史的な出来事で、今後、より多くのクルド難民申請者が認定されることを願ってやみません。クルド難民支援 4 団体による声明を出しましたので、ぜひご覧下さい。

 トルコ国籍クルド人の初難民認定についての声明

 私たちは日本での保護を求めるクルド難民申請者を支援する市民団体です。この度、トルコ国籍クルド難民申請者が初めて日本で難民認定されたことを受け、声明を発表し
ます。

 トルコ政府からの迫害を逃れ、日本に初めてクルド難民がやってきてから 30 年が経とうとしています。今、ようやく難民性が認められ、1 人の方が難民認定され、保護を
得られたことを、とても喜ばしく、歓迎します。 

 しかし、ここまで辿り着くまでに、あまりにも多くの時間が費やされたことを私たちは指摘します。

 現在、トルコ国籍のクルド人は日本に 2,000 人ほどいると言われています。多くが難民申請を行なっていますが、これまで難民として認められた人は一人もいませんでした。退去強制令書を出され、トルコに帰国することを強いられた人も大勢います。しかしトルコはクルド人にとって安全な国ではなく、根強い差別や弾圧が続いていることは国際的には周知の事実です。

 日本は国連の難民条約に加入しており、難民を保護する義務を負っています。それにもかかわらず日本政府は難民の定義を厳格に解釈することで認定の幅を狭めており、日
本で難民申請をしてもほとんどの人が不認定となっています。特に、トルコ国籍のクルド人については、友好国であるトルコ政府との関係維持を優先し、迫害の事実から目を
背け、クルド人を保護しないばかりか、あまつさえ迫害の待つトルコへの帰国を強制し続けてきました。

 私たちはこれまで、日本で暮らすクルド人たちの苦しみの声を間近で聞き、苦難を見続けてきました。ある人は帰国の恐怖や日本での不安定な暮らしに絶望し、自ら命を絶ってしまいました。また、ある人は入管収容施設に長期間収容され、ガンの発症によって激痛が生じていたにもかかわらず、適切な医療を受けられずにガンが悪化し、転移しました。日本人と結婚したにもかかわらず、在留資格を得ることができず、先の見えない不安な日々を送っている人、幼少の頃に日本にやって来たり、日本で生まれたりして、日本の学校で教育を受けたにもかかわらず、仮放免であるために進学や就職もままならず将来を描けずにいる子どもたちも増えています。

 その全ての原因は、日本が保護するべきクルド人難民を保護せず、帰国を強いていることに起因します。

 今回の難民認定を大いに歓迎します。しかし、この男性一人だけを難民認定しても、事態は全く改善しないことは明らかです。ましてや、認定を出す一方で、今秋提出予定
の「入管法改正案」によって申請者を選別し、強制送還を促進することは断じて許されません。より多くのトルコ国籍クルド難民を難民認定し、日本で適切に保護することを
私たちは望みます。

2022 年 8 月 9 日

賛同団体(五十音順)

クルド人難民 M さんを支援する会

クルド難民デニスさんとあゆむ会

クルドを知る会

在日クルド人と共に

●参考記事 (特集ワイド)トルコ国籍のクルド人、初の難民認定 不合理な構造、変える契機に毎日新聞 2022 年 08 月 17 日 

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デニスさんはどんな人?

クルド難民デニスさんとあゆむ会」について 本会共同代表 福島尚文

 私たちは、入管施設に長期収容されたうえに入管職員の暴行を受け、現在は仮放免中のトルコ国籍のクルド難民男性、デニスさん(43)が安心して日本で暮らせるよう手
助けしたいと集まった友人、知人の市民グループです。難民申請者であるデニスさんへの在留特別許可と就労許可を求める署名運動を続けています。
 デニスさんは、母国トルコでクルド民族の出自であることを理由に不当な迫害を受けたため、2007年に来日、難民申請し、11年には日本人女性と結婚しました。しかし難民認定は現在まで拒否され続け、国外退去・強制送還対象者にされています。 入管に拘束され約5年間収容されるなか、入管職員や医師らの非人道的な対応などから、不眠や頭痛などを訴え抑うつPTSD などさまざまな病名と診断され、自殺未遂を繰り返すようになり、今も通院治療を続けています。仮放免中で健康保険がないため、医療費の本人負担が10割以上かかることもありますが、医療費を得るために働くことすら許されていないので、生活・医療は日本人の妻の収入に全面的に頼らざるを得ず、常に困窮している状態です。
 そのような日々の生活で健康状態も決して全面回復に至っていないデニスさんに必要とされる緊急的な医療の費用や可能なら生活費のごく一部だけでも手助けしたい、との思いがあります。昨年3月に私たちが「あゆむ会」を立ち上げたのは、仮放免後に多量の薬を飲んで再び自殺を図った後で、「(精神科の)専門病院で入院治療をしなければ、また必ず自殺未遂をする」とのデニスさんの悲痛な訴えを聞き、入院治療費が1日3万円ほどかかることが分かったため、緊急な支援カンパ金集めをする必要性に迫られたためでした。

 デニスさんの近況などは、このニュースレターで逐次お伝えしますが、入管職員らによる暴行事件の後、国家賠償訴訟を起こし、今年1月もイラン人男性と共同原告として国賠訴訟を提起しています。
 私たち「あゆむ会」の当面の任務は署名とカンパ金集め裁判支援、いつも通院している場所でない病院への同行など、日常生活上の支援です。居住地から県境を越えて人に会ったり、買い物したりなどするためには、いちいち入管で許可を得なければならないなど、様々な不自由が課せられており、身近に友人を持つことも重要なテーマです。

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 [東京新聞 2022 年 8 月 23 日夕刊

 いつか、妻に贈り物を 流転を生きる 

トルコ×日本 クルド人在留特別許可求める闘い

 デニスさんのロングインタビュー掲載!トルコでどのような恐怖を味わったのか、なぜ日本に来たのか、保護を求めてやってきた日本でどのような困難を強いられているの
かなど、これまでの経緯が非常によく分かるとても良い記事です。ぜひ図書館などでご覧下さい!

 掲載紙 8/18 熊本日日新聞、8/12 中日新聞、8/11 高知新聞、8/15信濃毎日新聞(夕刊)、8/23 東京新聞(夕刊)、8/17 茨城新聞愛媛新聞8/10 山形新聞

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月刊望星 9 月号 特集「民度・イン・ジャパン その 3——「移民大国」の排他的体質」

国連の作業部会は入管収容を「自由権規約に違反」と見ている“移民大国ニッポン”の鉄格子なき牢獄  高橋幸春(こちらで読めます:https://www.brasilnippou.com/2022/220825-41colonia.html

不法滞在、偽装難民という先入観と偏見――個人の時間」と「国家の時間」のあいだ スティーブン・マキンタヤ

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●映画「ワタシタチハニンゲンダ!」

横浜シネマリンにて 10 月 22 日から上映!(終映日未定)

10 月 23 日 12 時 5 分からの上映回の終了後、高賛侑監督の舞台挨拶あり。

 デニスさんも出演している、日本の外国人差別の歴史を描く映画「ワタシタチハニンゲンダ!」(高賛侑 監督)。アップリンク吉祥寺での上映は、連日満席となり、大盛況でした!

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新発売! 

●書籍「入管問題とは何か―終わらない〈密室の人権侵害〉」

明石書店、2,640 円(税込)鈴木江理子、児玉晃一(編著)ほか。Amazon の在日
外国人・残留孤児カテゴリ でベストセラー1位獲得!クルド難民デニスさんが受け
た過酷な収容や職員から受けた集団暴行についても記されています。来春の臨時国
会で、再提出が予想される政府の「入管法改正案」。再び始まるであろう攻防の前
に、ぜひ多くの方にお読み頂きたい一冊です!

 

●新刊 「彼女はなぜ、この国で 入管に奪われたいのちと尊厳」

(和田 浩明 著 毎日新聞入管難民問題取材班 著)定価 1,980 円(税込)

入管施設で非業の死を強いられたスリランカ人女性。事件の克明な記録と、
支援者・若者・弁護士・政治家らによる究明の努力を描く。

「第8章 長期収容の痛み」で、デニスさんの裁判について触れられています!
http://www.otsukishoten.co.jp/book/b609955.html

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クルド難民デニスさんとあゆむ会 Walk with Kurdish Refugee Deniz

デニスさん支援についての最新情報はこちらをご覧下さい。
https://www.facebook.com/walkwithDeniz
連絡先 共同代表 福島尚文(OB 記者) E-mail: naofuku1973@yahoo.co.jp
携帯番号: 090-9316-5003

寄付のおねがい

デニスさんの入院費や生きるために必要な生活費などのカンパを募っております。
【カンパ振込先】ゆうちょ銀行 店名 〇一八(ゼロイチハチ)
口座番号 0049017 口座名 フクシマ ナオフミ

【次回】「クルド難民収容者暴行事件国賠訴訟」2022年11月11日(金) 13:15~ 東京地裁818号法廷 日にち変更!!

【裁判日程変更】デニスさんの牛久入管内で職員から受けた暴行事件の日程が変更になりました。
【次回】「クルド難民収容者暴行事件国賠訴訟」

2022年11月11日(金) 13:15~ 東京地裁818号法廷
証人として原告(デニスさん)側から1人、被告(法務省)側から入管職員2人(暴行した職員とその上司)が証言します。
※10月28日(金)から変更になっていますのでご注意下さい。
 ※法廷内では静粛にお願い致します。携帯電話、スマートフォンの電源を切り、裁判中に音が鳴らないようにご注意下さい。
【次々回】
クルド難民収容者暴行事件国賠訴訟」
2022年12月1日(木) 13:20~ 東京地裁818号法廷
デニスさん本人が証言します。
いよいよ証人尋問となります。裁判は佳境を迎えています。
ぜひ傍聴にご参加下さい!
※法廷内では静粛にお願い致します。携帯電話、スマートフォンの電源を切り、裁判中に音が鳴らないようにご注意下さい。
 

クルド難民デニスさんも出演している映画「牛久」(トーマス・アッシュ監督)。

映画館Morc阿佐ヶ谷(モーク阿佐ヶ谷)で絶賛上映中です。
9月 9日(金)~9月15日(木) 18:40-
9月16日(金)~9月22日(木) 10:30-
日本の入管収容施設で行われている過酷な実態を隠し撮りという手法で世に出した作品。ご覧になった方はどのような感想を持たれたでしょうか。
 9月9日~15日の上映の後には、全てトーマス・アッシュ監督の舞台挨拶があるということで、初日の様子をご紹介します。
初日は上映が急遽決まったためかお客様は9人とやや少な目でしたが、それでも映画が衝撃的な内容だった為か、質疑応答の時間ではほとんどの方が手を挙げ熱心に質問して下さいました。
「映画に出ている人たちは今どうしているのですか?」
「仮放免というのは無期限に続くのですか?」
「なぜ日本人と結婚しているのに配偶者のビザがもらえないのですか?」
「入管に収容されている人たちは今もこういう状態なのですか?」
「この映画で監督が伝えたいことは何ですか?私たちにやってもらいたいことがあれば教えて下さい」
次々とされる質問にアッシュ監督と参加したクルド難民デニスさんとあゆむ会のメンバーが答えました。
アッシュ監督からは「映画を観た皆さんにお願いしたいことは、発信することです。こんな問題があることを知っていた?と、皆さんの周りの人にぜひ話して貰いたいんです。日本の法律はどうなっているの?と関心を持って頂きたいです。裁判を起こしている人もいますので、裁判の傍聴に行くこともいいと思います。支援団体に寄付をしたり、勉強会に参加したり、収容施設への面会に行くこともいいと思います。そして、選挙の時に投票に行くことも重要だと思います」と熱を込めて語っていました。
皆さん、力強くうなずいて下さいました。
会場は若い方が大半を占め、女性が多かったことも印象的でした。
舞台挨拶終了後は、ロビーで監督との交流が行われました。映画のパンフレットをお求めになった方へのサイン会や記念撮影が行われました。
映画関係の仕事をされている若い男性や、新潟での上映が終了してしまったので上京してご家族とともに見に来て下さったという方も。
映画の持つ力を感じた夜でした。
Morc阿佐ヶ谷(モーク阿佐ヶ谷)上映スケジュール
9月 9日(金)~9月15日(木)18:40-※上映後、舞台挨拶あり。
9月16日(金)~9月22日(木)10:30-
 
 
 
 

 


 

 

 












月刊「望星」9月号の特集は「民度・イン・ジャパン-「移民大国」の排他的体質-」。 ノンフィクション作家の高橋幸春さんが「“鉄格子なき牢獄”は放置できない」と題してレポートを掲載。

月刊「望星」9月号の特集は「民度・イン・ジャパン-「移民大国」の排他的体質-」。
ノンフィクション作家の高橋幸春さんが「“鉄格子なき牢獄”は放置できない」と題してレポートを掲載。
 

ブラジル日報のWebサイトやYahooニュースでもご覧いただけます。
サンパウロで発行されている日本語新聞、ブラジル日報にも掲載されているそうです。
入管の闇を告発する高橋幸春さんの渾身の記事をぜひともご覧下さい!
 月刊「望星」9月号には注目の記事が満載。ぜひ冊子もお求め頂ければと思います!
特集 民度・イン・ジャパン その3
——「移民大国」の排他的体質
「移民」はすでに日本の構成員になっている 鈴木江理子
 移民大国ニッポン”の鉄格子なき牢獄  高橋幸春
 ブラジルと日本、大きな隔たり      大浦智子
 「個人の時間」と「国家の時間」のあいだ スティーブン・マキンタヤ
 治安機関ではない官庁が担当を      高橋幸春
入国管理センターで起きている惨劇
日本入国管理センターという闇=〝隠れ移民大国〟の鉄格子なき牢獄=
ノンフィクション作家 高橋幸春=《1》
ブラジル日報 2022年8月25日
入国管理センターで起きている惨劇
日本入国管理センターという闇 『隠れ移民大国』の鉄格子なき牢獄 《1》
ノンフィクション作家 高橋幸春
Yahooニュース
 【月刊「望星」編集部コメント】
著者の高橋幸春さんは70年代にパウリスタ新聞記者を務め、その後、帰国して東京でフリージャーリストとして活躍している。その彼が今回手掛けたテーマは、日系ブラジル人にとっても他人ごとではない深刻な話だ。例えば、2010年2月には東日本入管センターで20代のブラジル人男性が自殺している。最近でも東京新聞21年11月17日付《入管の警備員からヘッドロック、収容中のブラジル人男性が2週間のけが 国相手に損害賠償請求を検討》とあるように、日本入国管理局での乱暴な扱いは日系ブラジル人にも同様だからだ。万が一にも、自分たちの子や孫が祖国日本でそんな目に逢わないように、注意深く見守った方が良い件だと痛感したので、著者や月刊『望星』編集部に許可を得て、ここに転載することにした。(深)
日本人女性と結婚しても入管施設に長期収監
日本入国管理センターという闇 『隠れ移民大国』の鉄格子なき牢獄 《2》
ノンフィクション作家 高橋幸春
Yahooニュース 2022年8月26日
「トルコに戻りますか」という拷問のような質問
日本入国管理センターという闇=〝隠れ移民大国〟の鉄格子なき牢獄=《3》=
ノンフィクション作家 高橋幸春
ブラジル日報 2022年8月27日
「トルコに戻りますか」という拷問のような質問
日本入国管理センターという闇 〝隠れ移民大国〟の鉄格子なき牢獄 《3》
ノンフィクション作家 高橋幸春
Yahooニュース 2022年8月27日
ミャンマーを追われたロヒンギャも冷酷に対応
日本入国管理センターという闇=〝隠れ移民大国〟の鉄格子なき牢獄=《4》=
ノンフィクション作家 高橋幸春
ブラジル日報 2022年8月30日
ミャンマーを追われたロヒンギャも冷酷に対応
日本入国管理センターという闇 〝隠れ移民大国〟の鉄格子なき牢獄 《4》
ノンフィクション作家 高橋幸春
Yahooニュース 2022年8月30日
参議院選挙に立候補したウイグル人女性
日本入国管理センターという闇=〝隠れ移民大国〟の鉄格子なき牢獄=《5》=
ノンフィクション作家 高橋幸春
ブラジル日報 2022年8月31日
参議院選挙に立候補したウイグル人女性
日本入国管理センターという闇 〝隠れ移民大国〟の鉄格子なき牢獄 《5》
ノンフィクション作家 高橋幸春
Yahooニュース 2022年8月31日

【傍聴報告】「自由権規約に基づく損害賠償請求事件」裁判 第3回口頭弁論期日

 日時:2022年8月30日(火)14:00から 場所:東京地裁415号法廷 
今回もたくさんの方に傍聴にお越し頂き、34人もの方々が傍聴席から裁判を見守りました。高校生や大学生など、若い方が多数いらっしゃり支援の広がりを感じました。
次回の裁判は10月4日(火)11:30~ 東京地裁415号法廷です。ぜひご参加下さい!
 弁護団小川隆太郎弁護士が「私たちが求釈明によって、入管法が国際規定に違反していないという根拠を出すように求めているにもかかわらず、被告(法務省)は一向に出そうとしない。これでは議論が深まらないままです!」と厳しく指摘。
更に「被告(法務省)にはもっと真剣に考えて頂きたい。この問題はここにいるデニスさんとサファリさんのことだけに留まらない。
今も収容されている人、ここに来られない人、非常に多くの人に関係することです。
今日も傍聴席にはこんなにたくさんの人たちが傍聴に来ています。日本の入管収容は国際規定を守っているのか、もしかして違反しているのではないかと、知りたくてここに来ている。
法務省は行政の代表として、その疑問について説明する責任があるんです!」と舌鋒鋭く追及して下さいました。
迫力の弁論を、私たちは固唾を飲んで見守りました。まさに私たちの気持ちを代弁して下さっていると感じました。
裁判官も「根拠を出すことは議論を深める意味でも有益だと考えます」とコメントをしていました。
印象として、若い方々をはじめとする多くの方々が傍聴席から見ていることが、少なからず裁判官に影響していると感じました。
裁判終了後は弁護士会館に移動。原告のデニスさんとサファリさんのからの言葉や、弁護団の方々からの解説を伺いました。
デニスさんとサファリさんは多くの方々が傍聴に集まって下さったことが非常に嬉しかったようで、集まった方々に「皆さん本当にありがとうございます!」と笑顔でお礼を述べていました。
次回の裁判は下記の通りです。
2022年10月4日(火) 11:30~
東京地裁415号法廷
次回もぜひ傍聴にお越し下さい!
また、この日は国連の自由権規約の特別報告者が来日し、日本が自由権規約をきちんと守っているかをチェックする審査会が開かれるとのこと。
そちらの動向にもぜひご注目ください!
(参考)
自由権規約 報告書審査 (日本弁護士連合会) 
自由権規約のこれまでの審査状況が掲載されています。
「日本の入管収容は国際人権法違反」訴訟 #外国にルーツを持つ人々
  現在の支援総額  532,000円
  目標金額    1,000,000円
  サポーター 71 人
「自分は動物じゃない」
そこまで言わせる日本の入管収容は国際法違反である
自由権規約」違反を問う訴訟を支える、弁護士たちのストーリー
CALL4 2022年7月5日
 






いつか、妻に贈り物をクルド人在留特別許可求める闘い 流転を生きるルド難民デニスさんのエピソードが共同通信から配信

いつか、妻に贈り物を
クルド人在留特別許可求める闘い
流転を生きる
クルド難民デニスさんのエピソードが共同通信から配信され、各紙に掲載されました。
 
 
デニスさんがトルコでどのような恐怖を味わったのか、なぜ日本に来たのか、保護を求めてやってきた日本でどのような困難を強いられているのか、非常によく分かるとても良い記事です!
ぜひ図書館などでご覧下さい!
 


 

 
8/15 信濃毎日新聞(夕刊)

8/15 信濃毎日新聞(夕刊)

8/23 東京新聞(夕刊)

8/23 東京新聞(夕刊)